素人が支配する国・日本!(日本で新型コロナ対策が機能しない理由)

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「頭がバカだと手足が苦労する」

これは昔見た戦争映画のセリフです。

意味は「集団を指揮する者(頭)が悪いと、手足となって働く現場の兵士たちが苦労することになる。逆に指揮官が優秀だと現場の兵士たちは必要以上の苦労をすることなく戦果を挙げることができる。」といったもので、これは軍隊だけではなく、数人のグループや企業、自治体や国家にも適用できる格言といえます。

なぜこんな話をしたのかというと、最近のコロナウイルスへの対応について国によって大きな違いが見られ、その違いは頭(リーダー格)の良し悪しによるものだと感じたからです。

その道の「プロ」に指揮を執らせることで、素早く有効な問題解決ができる

いまコロナ対策で注目されているのは台湾です。

防疫体制の実施スピードがとてつもなく早く、公共施設へ立ち入る際の検温やアルコール消毒の実施、学校の開校時期延期、海外渡航者の14日間の隔離措置、有効な感染症予防方法の国民への情報発信、マスク増産体制の確立など、感染症の予防に効果があることを次々に実行しています。

なぜこれほどまでに素早い対応、効果のある対応を実行できたのかというと、最大の原因は「閣僚に素人がいないから」だとされています。

台湾では日本の大臣に該当する人のほとんどが「その道のプロ」であり、何か問題が発生したとしても専門家の立場から有効な問題解決策を素早く指示・実行できます。だから新型コロナウイルスの発生源とされる中国とは地理的に近くて人やモノのやり取りが多いのに、爆発的な感染拡大には至っていないわけです。

素人に権限を持たせてもロクな事にならない

台湾の事例は危機管理や国家の運営方法だけではなく、会社経営(ビジネス)や身近なトラブル対応でも参考になります。

たとえば洋服を販売している会社に新しく就任した社長がファッション業界に詳しくなく、流行やトレンドといったものに無関心だったらどうなるでしょうか?こんなド素人に経営を任せても困難な道が待っているだけです。

これが個人経営の小さな会社なら、被害を受ける社員の数が少なくて済みます。しかし、社員の数が多くて規模も大きな会社だったら?企業ではなく国や自治体だったら…?

また仮に、ファッション業界に長く身を置いており、トレンドや流行にも敏感な社員がいたとします。この社員が流行に合わせた服の仕入れや企画を社長に提案したときに、「そもそも流行ってなに?いまは何が流行ってるの?」「仕入れって今まで売ってた商品を同じものを定期的に仕入れればいいんじゃないの」という状態だったら?

部下が一分一秒でも早く実施した方が良い”素晴らしい企画”を上司に提案した時に、「う~ん、僕は素人で内容がよく分からないから、とりあえずもっと上の上司に確認とってみるよ」と返されたら…?

 

集団に指示を出したり指揮したりする立場の人が素人だと、前提条件となる知識が無いため何か行動を起こす際に周りの人にいちいち説明を求めなければならなかったり、前提知識を習得するために勉強時間が必要になったりします。これでは時間がかかりすぎて行動を起こす前に状況が終了してしまい、何も手を打てないまま壊滅的な被害を受けることになります。これが会社だったら倒産しますし、少人数のグループなら袋叩きに合って全滅です。

国も素人が運営している

現在の日本は国家レベルで残念な会社と同じ状況に陥っており、素人による支配が続いています。

閣僚名簿を見れば、「大学の商学部を卒業後に官僚になり、途中から国会議員になっただけの厚生労働大臣(厚生労働省の役割である健康、医療、子ども、子育て、福祉、介護、雇用、労働、年金には全然詳しくない)」「大学の商学部で学んだあと政治家になり、教育とは1ミリも関わったことのない文部科学大臣」など、政治家としての経歴は長いけど現場の実情を知らないし実務能力はゼロでしょ(笑)という人がたくさんいることがわかります。

彼らは経歴からもわかるように、ただの素人です。

新型コロナへの対応が的外れなものだったり有効な対策の実施がとても遅い、もしくは何も実行されないのも、国のトップに立って指揮している人たちが素人だと考えれば納得がいきます。

 

素人に権限を持たせるとロクなことにはなりません。

専門的な知識と能力を有した人だけが権限を行使できるようにしたら、もっとマシな国になるのかなあ…と思いました。

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