銀行業がオワコンになったので、銀行がオワコンな理由と「いつまで存続できるか?」について考えてみました。
銀行ではリストラが大ブーム
かつての一般企業と同じように、2017年末ごろから銀行業界ではリストラがブームになっています。
マイナス金利政策による利ザヤ縮小やIT(情報技術)による効率化を背景に、3メガバンクは経営統合以来の大リストラ策を打ち出した。みずほフィナンシャルグループ(FG)は1万9000人、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は9500人、三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)は4000人――。
3メガバンクは2017年末、相次いで人員や業務量の削減目標をまとめた。3社合計で3万2500人の大リストラである。この数字が新聞を賑わし、銀行業界が「構造不況業種」に転落したことを告げていた。
(以下略)
メガバンクと呼ばれる銀行でさえこの有様なんですから、地方銀行はもっと悲惨なところもありそうです。
最近になって銀行業界のリストラや転職がニュースになっている理由として、マイナス金利導入による利益の縮小が挙げられています。でもこれはあくまでも”最近の”理由であって、実際はもっと致命的なことが原因で銀行はオワコンになっています。
だって、そもそも銀行って必要ないじゃないですか?
銀行の存在意義は「ない」
僕は銀行不要論を唱えていますが、いちおう銀行の役割(存在意義)について調べてみました。どうやら銀行には4つの役割があるようなのですが…。
- お金を安全に保管・管理する
- 預金金利での運用手段を提供する
- お金の貸出し
- お金の決済
これ、ほとんど全て、銀行じゃなくてもできるんですよね~。
たとえば「2、預金金利での運用手段提供」を見てみると、そもそも銀行にお金を預けた時の金利なんてスズメの涙ほどしかつかないので、日本では資産運用の手段として銀行を利用している人なんていません。
100万円を1年間預金しても利息が1000円程度しかつかず、ナメてるの?ってレベルです。運用手段として機能していないんです。
「3、お金の貸出し」についても、いまは銀行に頼らなくてもキャンプファイヤなどのクラウドファンディングを使えば事業資金や多額のお金を集めることができます。VALUのように個人でお金を集めることだって可能ですし、銀行の存在意義なんてないんですよ。
「4、お金の決済」についても仮想通貨(暗号通貨)の出現により、送金や振り込みなどの決済をする際に銀行を介しなくても済むようになっています。しかも仮想通貨の方が既存の銀行より「安く」「早く」決済できるので、銀行がなくなっても全然困らないんですよね。
しいて言えば「1、お金を安全に保管・管理する」くらいですかね、今でも銀行の存在意義があるのは。現金を保管することくらいしか銀行の存在価値はないです。この現金も実際には金庫に保管されておらず、あくまでも通帳内の数字として存在しているだけなんですけどね。
ということで、銀行の存在意義が「ない」ということがわかったと思います。
資産運用もAIに任せられる
銀行は「多額のお金を扱っている」ということで、資産運用のアドバイスも行っています。投資信託とか債権をお金持ちの老人相手に勧めているみたいなんですが、銀行が勧めている金融商品がどれもこれもカスばかりなのはいかがなものかと…。
銀行が勧める金融商品は
- 手数料が高い
- 運用成績は二の次、三の次
という特徴を持っています。
騙される方も悪いんですが、銀行は手数料収入で経営しているようなものなので、手数料をボッタクリしているわけです。
このように銀行の資産運用は酷い状態なんですが、今はAIに資産運用を任せることができます。ロボアドバイザーと呼ばれる「WealthNavi(ウェルスナビ)」「THEO(テオ)
」などのサービスを使えば投資先を自分で選ばなくてもいいし、銀行がすすめてくる金融商品よりも安い手数料で資産を自動運用することができます。
やっぱり銀行の存在意義ってないな…。
地方銀行もメガバンクも役割を終えた
このように銀行は全然価値を提供していないので「存在意義がない」と言えます。
かつては競合する勢力がいなかったり法的な規制で守られていたために銀行業は存続することができました。しかし現在は銀行よりも安くて良いサービスが、巷に溢れています。
むかしは銀行のような業種が必要な世の中であり、お金を借りたい人やお金を貸し出して運用したい人もたくさんいました。でもいまは、そんな時代ではありません。
荷馬車が役割を終えて自動車になったように、銀行は役割を終え、別の新しいサービスへバトンを引き継ぐ時代になったのです。
銀行消滅のXデーは20年後
役割を終えて時代遅れになった銀行ですが、いつまで存続できるのでしょうか?
僕個人の予想としては、「あと20年」が限界だと予測しています。あと20年も経てば、いま銀行をメインで利用している人たち(主に高齢者)が寿命で亡くなるので、利用者数がガクンと減るからです。
既存の銀行は20年かけて徐々にリストラや統廃合を繰り返し、最後の1店舗が閉鎖されるのが20年後くらいになると考えました。そのころには「銀行をまったく必要としない社会」が完成しているでしょう。
いまはまだ「銀行がなくなるわけないだろ」「銀行がなくなるなんて信じられない」と言う人が多いかもしれませんが、20年も経てばそんなことを言う人の方が少数派になっているはずです。
銀行員の進むべき道は?
ここまで見てきたように、銀行が近い将来に「消滅」するのは決定事項と言えます。
いま銀行で働いている人の場合、最大であと20年くらいしか働くことができないと覚悟しておいた方が良いでしょう。いま40代、50代の方は、リストラされなければギリギリ逃げ切ることができます。40歳以下の方は・・・、早めに別の仕事のスキルを磨いておくことをおすすめします。
あっ、ちなみに転職はできないと思っておいた方がいいです。
遅えよw pic.twitter.com/EhcvpnHaWb
— 田端 信太郎 (@tabbata) 2018年1月15日
いま転職しようとしてくる先見性のない人を雇いたくないですよね https://t.co/xyKyRXkAxz
— 投資さん@ALIS β版始まりましたよ (@okanehuyasuze) 2018年1月15日
ほんこれwww。今まで銀行にしがみついていて、最近になってやっと将来が厳しいと気づいた、という時点でセンスなさすぎるww https://t.co/NNDwuUvPoE
— 田端 信太郎 (@tabbata) 2018年1月15日
↑こんな感じの厳しい意見の方ばかりではないと思いますが、最近になってようやく「銀行はヤバい!」と気付くような、センスのない元銀行員を雇いたがる人がどれくらいいるのか??
運よく転職できたとしても、いまさら銀行から逃げ出してくるようなセンスのない人を雇っちゃうような会社では、暗い将来しか待っていないでしょう。
ということで、もしもまだ銀行にしがみついているひとがいたら、死に物狂いで最後までしがみつくか、さっさと銀行を去ってフリーランスとして働くのが良さそうです。
実力があれば「元銀行員ブロガー」みたいな肩書で活動できるかもしれませんよ!
まとめ
長くなったのでまとめます。
- 銀行はオワコンである
- 銀行は役割を終えた(存在意義がなくなった)
- 銀行消滅のタイムリミットは20年後(2038年ごろ)
- いま銀行員の人は転職するよりもフリーランスになった方が良い
ということです。
個人的な予測も入っていますが、銀行がオワコン化したのは事実ですし近い将来なくなるのは間違いないでしょう。
時代はどんどん変化しているので、古い世界に取り残されることなくなるべく早く新しい世界(銀行の存在しない世界)に順応していきたいですね。
銀行といえば、最近このようなニュースも出ました!経営陣も必死みたいです。
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