先日、複数のブロガーたちによる共同ブログ「BLOGHIVE PROJECT」に寄稿(無料で記事を提供してあげること)してみました。こちらの記事です。
まだ1記事しか寄稿していませんが、今回はこの「BLOGHIVE PROJECT」の概要や特徴をご紹介するとともに、問題点についてもお伝えしておきます。
BLOGHIVE PROJECTの概要
BLOGHIVE PROJECTは1つのブログを複数人で共同運営する形式をとっており、
- 記事を書いても報酬は無い
- ジャンル縛りなし
- 投稿数のノルマなし
- 広告を貼ってはいけない
と、よほどの暇人でもない限り寄稿しようなんて考えないような厳しいルールがあります。
その一方で、
- Google Analytics、Search Consoleなどアクセス解析機能が共有できる
- 執筆者が多いため更新頻度が高まり、場合によってはドメインパワーが強くなる可能性がある
- BLOGHIVE PROJECTに寄稿した記事から自分のブログへのリンクを送ってもいい(被リンク効果)
- ほかのブロガーとのつながりができるかもしれない
というメリットもあります。
NEVERまとめをご存知の方は「劣化版NEVERまとめ」をイメージしてもらえれば良いでしょう。
BLOGHIVE PROJECTに記事を書くべき人は?
さきほど「よほどの暇人でもない限り記事を投稿しようなんて考えない」と書きましたが、逆に、BLOGHIVE PROJECTに寄稿するべき人もいます。
- ブログ初心者で他のブロガーと知り合いになりたい
- ブログを作ったばかりなので知名度を上げたい
- ジャンルが決まったブログ(特化ブログ)を作っているけど、どうしても特化ブログとは別ジャンルの内容で書きたい
- BLOGHIVE PROJECTのアクセス解析を見ることで、ブログ作りのヒントを得たい
こういう方たちはBLOGHIVE PROJECTで記事を書いてみるのが良いでしょう。いろいろ勉強になると思いますから。
BLOGHIVE PROJECTの問題点
僕はBLOGHIVE PROJECTが1年以内に終了すると考えているのですが、その理由を書いておきます。
- 報酬がない
- 良質の記事が集まらない
- ドメインパワーが上がらない
- 被リンク効果がない
- 運営者が個人
- 他人のシステム(はてなブログ)を使わせてもらっているだけ
- 記事の品質チェック、コピペチェック機能がない
報酬が無いのが最大の原因
すべて連動しているのですが、まず初めに「報酬がない」のが全ての原因の始まりです。NEVERまとめやWelq、その他のまとめサイトでさえ、記事の執筆には報酬を出しています。
そして報酬を出すことによって記事を書くモチベーションが高まり、高品質な記事が集まるようになります(実際には”高品質な記事”は集まっていませんが)。
”個別の記事に広告を掲載できず報酬がない”という点では「Note」も同じですが、Noteでは自分の好きな値段を設定した有料Noteを販売することができます。
報酬の出ない無料記事を執筆してもいずれは有料Noteの宣伝・販売につながるため、みんな喜んで記事を書いています。
しかしBLOGHIVE PROJECTには報酬と呼べるような報酬がありません。
しいて言えば「アクセス解析結果が見れる」「他のブロガーとのつながりができる」「被リンク効果が期待できる」がありますが、これらは残念ながらあまり期待できません。
報酬という明確なメリットがない以上、良い記事を投稿しようと考える人は少ないからです。
ドメインパワーが上がらないので被リンク効果も得られない
良質な記事が集まらなければ、BLOGHIVE PROJECTのドメインパワーは強くなりません。
被リンク効果が欲しい人たちが書いた『自己紹介』の記事ばかりが集まったところで、なんの価値も提供していないからです。
ドメインパワーが強化されない以上、BLOGHIVE PROJECTで投稿した記事内に自分のブログへのリンクを載せたところで、自分のブログの被リンク効果は高まりません。
個人運営で規約もない
BLOGHIVE PROJECTは企業が運営しているわけではなく、あくまでも個人ブログの1つの形にすぎません。
そのため考えたくはありませんが、広告を貼るのは一切禁止!と言っておきながら、運営元があとでこっそり広告を貼って収益化したり、別の個人に有料で譲渡したりする可能性も考えられます。
しかも法的に有効な規約もないため、かなりグレーな存在です。
また、これらの問題はシステム改修により解消できる可能性がありますが、現状では はてなブログに便乗しているだけなので改善することもできません。ジリ貧です。
コピペ対策をしていない?
もう1つ問題点があります。おそらくコピペ対策をやっていないという点です。
BLOGHIVE PROJECTに寄稿した記事はその記事を書いた人の信用に直結するため、普通なら他人のブログからコピー&ペーストしたような記事は投稿されないはずです。
しかしそれは性善説に基づいた考え方であり、悪意ある人が捨てアカウントを作成し、悪質なコピペ記事を投稿する可能性がゼロではありません。
緩やかに衰退する
…ということで残念ながら現状のシステムを見る限り、BLOGHIVE PROJECTが成功する望みは薄いのかな?という気がしています。
いまのところ自己紹介の記事がたくさん投稿されていますが、目立ちたがりな人たちの自己紹介ばかりを見せられても つまらないですし…。
BLOGHIVE PROJECTの存在を知ったとき、「これはNEVERまとめのようなものを狙っているのかな?」と思いました。
NEVERまとめは被リンク効果を求めるアフィリエイターやブロガーの登場により、つまらない、役に立たない媒体になってしまいましたが、BLOGHIVEはどうなるでしょうか。
NEVERまとめのような巨大な媒体になることができず、かといって良い運営方法も思いつかず、このままジリジリとフェードアウトしていくのがオチなんじゃないかな…と感じました。ブログの運営って難しいですね。
他にもダメ出し記事を書いています。ブログ作りに悩んでいる初心者ブロガーさんは参考にどうぞ。
「おっさん」がブログを書いてはいけない理由2つと、おっさんブロガーが生き残る方法2つ
2020年5月追記
予想通り、2018年12月以降は更新されていませんでした。みんな「こんなブログもどきに投稿してもメリットが無い」ことに気付いたのでしょう。時間は有限。正しい判断です。
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