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【謝礼40万円】宿泊を伴う治験に参加した時の内容と入院中の実態、参加方法をまとめました

治験ボランティア

僕は現在ニートですが、ニートになったばかりのころに治験に参加したことがあります。

今回は当時の資料をもとに、「治験ってどうやって参加するの?」「どんなことをやったの?」「参加中の生活は?」「報酬はどれくらい?」といった疑問に答えます。

 

治験の内容

治験とは

最初に治験について簡単にご説明しておくと、国(日本の場合は厚生労働省)から新しい薬の製造販売承認を得るために、人体での副作用や薬の効果を調べるための臨床試験です。

治験で得られたデータは厚生労働省に新薬の申請をする際の資料にされます。

 

治験の目的

 

内容は健康診断みたいな30分程度で終わるものから、数日間~数カ月間の長期に渡るものまであります。

案件は自分で選べますが、「健康な方限定」「喘息をお持ちの方限定」「糖尿病の方限定」などなんらかの条件が付きます。

また、性別は男性を募集する案件が多く女性向けの案件が少ないなどばらつきがあります。

実際に参加した治験の内容

僕が実際に参加したのは、「成人男性を対象としたテルミサルタン80mg/アムロジピン5mg/ヒドロクロロチアジド12.5g 配合剤と、テルミサルタン80mg/アムロジピン5mg 配合剤およびヒドロクロロチアジド12.5mg 単剤併用投与との生物学的同等性試験」です。

なんのことかわかりませんね。

 

治験内容

 

治験の説明文書によれば、

  • テルミサルタン
  • アムロジピン

高血圧症に効く薬で、血圧を下げる効果があります。

  • ヒドロクロロチアジド

は利尿剤です。

これらの成分が含まれる錠剤を服用し、それぞれの薬の体内での吸収、代謝、排せつが同じ程度であるかを調べるのが僕が参加した治験の目的になります。

要は高血圧の薬の効果と安全性を調べる試験ってことです。

治験のスケジュール

治験は健康診断をしたり1泊2日程度の短期で終わるものもありますが、僕が参加した治験は7泊8日×4回のスケジュールでした。

7泊8日で参加したら間に10日くらい休みを入れて、また7泊8日して・・・を繰り返すタイプです。

 

治験 休薬期間

 

入院初日は夕方5時くらいに治験専門の病院に集合し、健康診断を受けたあとに夕食を取り10時には消灯。翌朝は7時に起床して朝食は無し。

9時になったら医師が立ち合いのもとで薬を飲み、以後、決められた時間ごとに採血します。

 

初日は服薬の15分後、30分後、45分後、1時間後、1時間半後、2時間後、2時間半後、3時間後、4時間後、6時間後、8時間後、10時間後、12時間後に採血しました。
計13回かなりキツイです。腕が注射痕だらけになります。

 

僕は血管が細いので採血し辛いらしく、左右の肘の内側部分だけでなく手首からも採血しました。

その翌日は朝と夕方だけ採血があり、その次の日からは朝だけになります。

 

採血 スケジュール

 

とりあえず服薬した日の採血回数が多いのが大変でした。健康で体力のある人でないとキツイものがあります。

 

採血の量は1回当たり2~6ml。治験期間中(約2カ月)での総採血量は420mlになるようです。

献血が1回当たり最大400mlなので、献血1回分くらいの血が抜かれて検査に回されるということですね。 

治験 採血量

治験は男性向けの案件が多いわりに女性向け案件が少ないのですが、採血回数が多いことが1つの原因ではないかと思っています。

治験期間中の生活

入院場所と病室

僕が参加した治験は1回当たり7泊8日で入院するものでした。

神奈川県横浜市内にある病院に入院したのですが、治験専用の病院があるらしくて僕はそこに入院しました。

 

僕が入っていた部屋は6人部屋で、夜寝る時だけカーテンで仕切るタイプになっていました。

他のフロアには20人くらいが横一列になっていたので、僕は静かな部屋に泊まれてよかったです。

 

入院期間中は通し番号を渡され、名前で呼ばれることはないです。顔写真付きの番号札を首から下げ、いかにも”実験”って感じがします。

一日のスケジュール

入院中のタイムスケジュールは、基本的には

  • 7時:起床、医師による健康チェック(聴診器を当てるなど)
  • 9時:採血、その後朝食
  • 13時:昼食
  • 19時:夕食
  • 22時:消灯

 

他は全部自由時間です。

そして暇です。

 

廊下に漫画が大量に置いてあっていつでも読めるのですが、2,3日で飽きます。

ジャンプ系が多かったのですが、あまりにも暇なので他のジャンルを開拓したりしてましたね。

ソムリエとか読んだんだけど内容が全然思い出せない…。

 

他のフロアにはDVDが貸し出されていて、備え付けのパソコンとかで見れたみたいです。

 

日中はなるべくベッドの上で安静にし、体を起こした状態でいるように言われるのですが、漫画があってベッドの上にいたら寝っ転がって読みたくなりますよね。

ときどき治験の係の人が見に来て注意してくるのですが、だいたいみんな無視してました。言われた瞬間だけ体を起こして、またすぐに寝る…みたいな。

 

他の娯楽と言えば、一応Wi-Fiがあってインターネットに無料で接続できます。

ノートパソコンを持っていけば動画サイトが視聴できたりネットサーフィンしたりできますね。

 

僕もノートパソコンを持って行ったのですが、回線が混むと遅くなるだろうしセキュリティの心配もあったので、いつも自宅で使っているモバイルWi-Fiを持っていきました。

ベッドの位置が窓際だったので、ストレスなくネット接続できてよかったです。

 

入院期間中のお風呂ですが、2日に1回くらいのペース。シャワー室が1人15分だけ使えます。

夏だったのですが冷房の効いた室内でほとんど運動しない生活をするので、これでも十分でした。

 

シャンプーやボディソープはシャワー室にありましたが、必要なら自分のを持ち込めます。バスタオルは病院の方で用意してくれました。

フェイスタオルも貸してくれて、2日に1回ペースで交換してくれます。

けっこう待遇が良かったですね。

治験中の食事

食事は入院初日の夕食がガストの宅配弁当、翌日の朝は服薬のため朝食抜き。

お昼からは一日3食ペースで出ました(最終日の朝は無し)。

 

僕が入院した病院は自前の調理場があったので、調理の方が2人がかりで毎食作ってくれていたみたいです。食事は美味しかったですね。

 

和洋中バランスよく出され、うどんとかカレーライスもありました。

健康だから治験に参加できたとはいえ、入院していると楽しみが少ないので食事は一大イベントです。その食事が不味かったらテンションが下がります。

その意味では僕が入院した病院は”当たり”だったと思います。

 

それから治験の特徴として、”実験”という側面を持っています。

なるべくたくさんの方に治験に参加してもらうとともに、治験(実験)期間中の参加者たちの条件・環境はなるべくバラツキがないことが要求されます

そのため、治験期間中のご飯はお残し禁止です。

全部食べなければなりません。

 

毎食ごとに治験の係の人がチェックしていて、残してないか確認します。

どうしても食べられないものがあるときは残しても大丈夫そうでしたが、「これを残してましたよ~」みたいなメモを記録されます。

あとで血液サンプルのデータに異常があった時などに、原因を特定するためです。

 

それから僕が参加した治験は7泊8日の入院を4回繰り返すものでした。

入院1回あたりの食事は毎回違っていてレパートリーが豊富に感じたのですが、実験という側面を持つ以上、2回目以降の入院時に出された食事も1回目の入院時と同じ料理が同じ順番で出てきました


あと、治験中に出される食事は栄養士など専門職の方が栄養バランスを考慮して献立を考えます。

治験中は規則正しい生活を送りなおかつ3食栄養のある食事をとっていたので、僕は入院が終わると肌がツヤッツヤッになってましたね!

普段いかに栄養がないものを食べて不規則な生活をしていたのか思い知りました。

治験期間中の禁止事項

治験は実験でもあるので、禁止事項があります。

 

たとえば治験期間全体をとおして

  • 激しい運動をしない
  • サプリメントやビタミン剤の摂取禁止
  • 栄養ドリンクの摂取禁止
  • 入院前日のアルコールの摂取禁止
  • たばこは一日10本以下
  • 献血はしない
  • 他の臨床試験には参加しない

などの制限が付きます。

 

治験 注意事項

治験の禁止事項

治験期間中の禁止事項

血液検査をすれば全部バレてしまいますし、守れない場合は治験に相応しくない参加者(実験データのイレギュラーになる)ということで強制終了になる場合もあるようです。

 

入院期間中も、飴やスポーツドリンク、たばこやアルコールは禁止です。

持ち物はロッカーに入れ、出された食事と水以外は口にできなくなります。

治験の報酬

治験の報酬ですが、拘束される期間や内容によって変わります。

長期で宿泊を伴うものほど高いです。宿泊を伴うものだと、1泊1万円くらいが相場になります。

 

治験はボランティアの一環として扱われるので、対価としてもらえる謝礼は給料や所得、売り上げや報酬ではなく、あくまでも”謝礼”です。

課税の対象になるようなものではないため、どこにも申告する必要がないし税金を払う必要もないそうです。お年玉をもらったようなものですね。

 

僕は当時から自分で確定申告していましたが、治験で手に入れた約40万円は申告していません。 

また、僕が参加した治験のように複数回に分けて宿泊するタイプの治験の場合、何回かに分けて謝礼をもらえることがあります。

僕も7泊8日の入院が終わる度に、最終日に毎回2万円を手渡しでもらっていました。
残りは全部の治験が終わった後、銀行口座に振り込まれます。

治験 謝礼 報酬

治験に参加する方法

治験に参加する方法ですが、まずは専用の募集サイトに登録します。

日本だと以下のサイトに登録しておけば、募集中の案件や参加条件、期間などが見れます。

 

登録後、これは参加できそうだ!という案件が見つかったら応募しましょう。

後日担当者(治験コーディネーター)からメールや電話で連絡がくるので、健康診断の日程などを確認してください。

 

宿泊を伴う治験の場合は、治験開始前に参加者のスクリーニング(選別)をしています

健康状態をチェックし、治験を受けられる状態なのか?重大な持病がないか?などを調べるわけですね。

事前チェックに通った人だけが後日連絡を受け、治験本番に参加できます。

ちなみにこの事前の健康診断に参加しただけでも数千円もらえます

治験のリスク

ここまで治験の内容やスケジュールについて書いてきて「よしっ!俺もやろう!」と思ったかもしれませんので、最後に治験のリスクについてもご説明しておきます。

 

治験で投与される薬には副作用が出るものがあり、場合によっては非常に強い悪影響が出ることもあります。

僕が飲んだ薬だと、欠陥浮腫や高カリウム血症、腎機能障害などが出る可能性があるそうです。 

治験のリスク

治験の不利益

治験のリスク

よほど大量に飲まない限りは大丈夫だと思いますが、どうしても気になる方は遠慮しておきましょう。

ボランティア精神溢れる方はどうぞ!

以上が治験の内容と実態、参加方法です。

治験は「健康診断を受けるだけ」のようにすぐ終わるものから、数日間病院に通うタイプ、宿泊を伴うタイプなどいろいろあります。

健康な方だけでなく持病のある方を対象にした治験もあるので、ボランティア精神あふれる方は参加してみてください。

ニートの方など時間がある人にもおすすめです。