e-Taxが役立たず過ぎたので確定申告は印刷&郵送にしました

個人事業主や副業をやっている方の恒例行事「確定申告」を昨日ようやく済ませました。

2018年分の確定申告は2019年3月15日(金)までなのでギリギリセーフ!

昨年は電子申告(e-Tax)で済ませようと思っていたのにマイナンバーカードの発行に時間がかかり郵送で申告し、今年こそはe-Taxで!と意気込んでいたのですが、結局今年も郵送で確定申告することになりました。

e-Taxポンコツ問題

なぜe-Taxにしなかったのか?

理由は簡単。「役立たずだったから」です。

ICチップ付きのマイナンバーカードを発行してもらい、さらにICカードリーダーまで揃えてあったのですが、e-Taxは時代遅れ感が半端じゃなかったんですよね…。

「e-Tax」とか「ネットで確定申告」と聞くと先進的なイメージが湧きますが、実際は

  • 適応しているウェブブラウザがインターネットエクスプローラしか使えない
  • マイナンバーカードの発行にもの凄く時間がかかる
  • マイナンバーカードが発行されても暗証番号を間違えるとロックされる

など、ストレスの溜まる場面が多すぎます。

これならわざわざネットで確定申告するのではなく、これまでどおり印刷して郵送しておけばいいや となります。

もしかしたら30年くらい前からずっと手書きで確定申告してきた人たちからすれば「インターネットで確定申告?税務署に行かなくてもいいの?書類を印刷しなくてもいいの?すげえええ!!!」ってなるのかもしれませんが、普段ネットを使いまくっておりそれなりにITの知識も持っている僕らの世代からしてみると期待外れもいいところでガッカリしてしまいました。

なんというか、商店街の福引で一等に当選して喜んでたんだけどよく見たら景品がテレビだった、しかもブラウン管だった…みたいな、リアクションに困るようなものをドヤ顔で見せられた気分です。

どうやらe-Taxとは昭和前半生まれのおじいちゃんたちが「インターネットを使えば税務署に行かなくても確定申告できるんじゃぜ」と口をモゴモゴさせながら自慢しているシステムだったみたいです。こんなもんを作るために税金を投入したってマジ?

いまどきインターネットエクスプローラを使う人なんているの?

特に気になるのが、e-Taxに対応しているウェブブラウザがインターネットエクスプローラしかないという点です。

これはe-Tax時に使うパソコンがWindowsだった場合の推奨設定です。

そのため絶対にインターネットエクスプローラにしなければならないという話ではないのですが、実際に推奨設定(インターネットエクスプローラ)以外のウェブブラウザで申告しようとするとデータの送信ができなくなるトラブルがあるそうなので、実質的には「インターネットエクスプローラ以外は使えない」ということになります。

このインターネットエクスプローラなのですが、現在の日本国内での利用者率は20%にも満たず、インターネット利用者のうち5人に1人くらいしか使っていません。

ウェブブラウザ ランキング

WebブラウザシェアランキングTOP10(日本国内・世界)から

2019年1月時点では日本国内でインターネットエクスプローラ(IE)を使っている人の割合は14.1%しかない。

僕も普段はグーグルクロームもしくはファイヤーフォックスを使っていますし、ネットの閲覧にインターネットエクスプローラを使っているひとなんて本当にいるのかな?という感覚です。

おそらく政府内でe-Taxの構想が生まれた数十年前当時はインターネットエクスプローラを利用する人が多かったのだと思います。しかしその後にシェアが低下し、いまではグーグルクロームなど他のブラウザがシェアの大多数を占めています。

数十年前の構想段階から時代に合わせて内容をアップデートしてこなかった結果、役に立たない”ポンコツ”を仕方なく運用し続ける現状を生み出したのでしょう。

マイナンバーカード使えなさすぎ問題(パスワード間違いでロック)

これは僕だけの事例なのかもしれませんが、e-Taxをするにはマイナンバーカードと共に、マイナンバーカードに紐づけられたパスワードが必要になります。

このパスワードがどうやら間違って登録されてしまったみたいなんですよね…。

マイナンバーカード発行時に何種類かのパスワードを設定するのですが、そのうちの1つ「署名用電子証明書暗証番号」を何回入力しても「暗証番号が間違っています」になってしまい、どうしても確定申告書類の送信ができません。

このパスワードは5回連続で間違えるとロックがかかってしまい、解除するには役所に出向かないといけません。カード発行時にメモしたとおりに入力したんだけどなあ…。

マイナンバーカード パスワード
マイナンバーカードの暗証番号の例 ガンダム好きならなんとなくわかってしまいそう…

でもよく考えたらこのパスワードがちゃんと使えるものかどうか?僕が登録申請したとおりに設定されているかどうか?を試したことは一度もありません。

カード発行時に役所で設定した後、なんらかの理由により別の暗証番号に変わってしまっていたとしても僕には確認のしようがないのです。

僕が役所で暗証番号を設定した際、意図せずメモとは違うキーを押してしまった可能性も捨てきれませんが、とりあえずロック目前になり僕はマイナンバーカードを使うことができなくなりました。これでは確定申告をe-Taxで済ませることはできません。

確定申告をe-Taxに移行するのは数年先になりそう

ということで色々と文句を付けたい点が山積みなので、僕がe-Taxを使うのは数年先になりそうです。

いちおうe-Taxにすれば

  • 書類を印刷しなくて済む
  • 税務署へ行く必要がないし書類を郵送する必要もない
  • 24時間いつでも申告を受け付けてもらえる
  • 2020年からは青色申告を電子申告で行うと、控除額が10万円増える

といったメリットがありますが、現状では時代遅れなシステムによるマイナス面が目立ちすぎます。

このマイナス面が解消されない限り、マイナンバーカードの普及率が上がったりICカードリーダーがたくさん売れたとしても「e-Taxは役に立たない」ことが露見するだけで利用者数は増えないでしょう。

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