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女子駅伝予選会で起きた「四つん這いの放置」が異常すぎる

女子駅伝 四つん這い 200メートル


先日開催された全国実業団対抗女子駅伝予選会の様子が一部で話題になっています。

 

僕は予選会の様子を見ていたわけではないのですが、当時の状況に関する報道を見る限りでは悲惨だったようです。

四つん這いのままタスキを渡すことになった選手は脛骨(すねの骨)が折れており、走れる状態ではありませんでした。

骨折は後からわかったことではありますが、駅伝の選手が200メートルも地面を這っていたのに放置していたことについて疑問を感じざるを得ません。

選手は監督からの棄権宣告を待っている

ヤフーニュースに掲載された記事を読む限りでは、途中で動けなくなってしまった岩谷産業の選手について、監督側は「レースをやめるように(棄権するように)」と大会役員を通じて取り計らっていたみたいです。

 

僕もむかし陸上競技(長距離)をやっていて同じような状況になったことがあるのですが、こういう時、選手は監督から止めてもらうのを待ってたりするんですよね。

自分の体がいかにヤバい状況なのかを一番よく理解してるのは選手本人です。

とても走れる状態ではないことくらいはとっくに理解していますが、自分からは途中棄権を言い出せないんです。

 

駅伝は複数人で走るチームスポーツなので、一緒に練習してきた他の選手にも迷惑が掛かると思って棄権しにくくなります。

だから選手本人が言い出さなかったとしても、監督や周りの人たちが止めに入ってやらなければならないわけです。

 

この事例では監督側が大会役員に棄権するように伝えていたそうですが、現場に伝わるまでに時間がかかってしまい、結果的には四つん這いしている選手のことを放置してしまったみたいですが…。

スポーツの目的とは?

駅伝に限りませんが、スポーツはある種の自己満足だと僕は定義しています。

自分の限界に挑戦できて楽しい!

記録に挑戦できて楽しい!

去年よりもうまくなっていて楽しい!

こういう欲求を満たすための手段の1つにすぎません。

 

そして当たり前すぎて忘れられがちですが、これらの欲求を満たすためには「体調が万全であること」が要求されます

怪我した状態とか風邪を引いた状態では記録が狙えるわけないし、苦しいだけで楽しくないですからね。

つまりどこからどう見ても怪我をしている人や体調が万全ではない人がスポーツをやっていたら、それはおかしいわけです。異常です。

 

駅伝の予選会なのに道路を四つん這いになっているような選手がいたら、どう考えても異常だとわかります。

それなのに見て見ぬふりをして放置してしまい、途中でやめさせることができなかった周りにいた人たちの感覚ってどうなの?と感じました。

今回は骨折だったけど

今回のケースでは、四つん這いのままタスキをつないだ選手は脛骨の骨折が原因で走れなくなっていたことが後でわかりました。

命に別状のない怪我でしたが、これは結果論にすぎません。

もしかしたら心臓に異常をきたして立ち上がれなくなっていたのかもしれないし、転んだときに頭を強く打って脳に異常をきたし、走れる状態ではなかったのかもしれません。もっとひどい症状が隠れていた可能性もあるわけです。

 

もしもこの選手がレース後に死亡するようなことがあった場合、周りで見て見ぬふりをしてきた関係者たちは平気でいられたのでしょうか?

主催者側は「監督の意図(棄権)がコース上の役員に伝わるのに時間がかかった。伝わった時にあと15メートルで選手が動いていたから、見守ってしまった」と監督側に説明したそうですが、その15メートルを放置したせいで選手が亡くなってしまっていたら?

「そんな大げさな。」と思わず、スポーツの現場にいる方たちには一度よく考えてもらいたいです。

心身の健やかな成長を促すはずのスポーツが、逆に命を奪うことになったりしたら元も子もないですからね。

”異常”な人たちが原因で起きた今回のような事例が、もう2度と再発しないことを祈ります。