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科学の力で食料を生産する「フードテック」とは?研究例やメリット・デメリットをまとめました

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フードテック


「フードテック」という聞きなれない言葉を知ったので、フードテックについて調べてみました。

参考サイトへのリンクと参考動画付きでまとめたので、未来の食糧生産について興味がある方はご覧ください。

フードテックとは?

食品(フード)とテクノロジー(科学技術)の融合を意味しているのがフードテックです。

 

  • 金融(ファイナンス)とテクノロジーの融合がフィンテック
  • 教育(エデュケーション)とテクノロジーでエドテック
  • 宇宙(スペース)とテクノロジーでスペーステック

と似たようなもので、テクノロジーを使った食品生産や流通管理をしています。

 

フィンテックに比べれば馴染みがないですし注目もされていませんが、食料の安定供給などの面で今後注目される可能性があります。

 

研究・実用化されているフードテックの種類

すでに研究や実用化が進んでいるフードテックのうち、食料生産に関係したものについてご紹介します。

植物工場

農業生産をITでサポートするのが植物工場です。

 

すでに「株式会社スプレッド」「バイテックホールディングス」「オリックス農業株式会社」などの国内企業がレタスの栽培・出荷を行っています。

 

分子調理法(分子ガストロノミー)

植物由来の細胞から「肉」を培養し、本物の肉そっくりの味がする食品を作り出す技術が分子調理法(分子ガストロノミー)です。

 

現在は牛を育てたりニワトリを育てたりして肉を確保していますが、これは言ってみれば「草食動物が肉を作り出している」とも言えます。

分子調理法では草食動物が食べた植物を筋肉になどに変換する消化~同化までの道のりを科学的に再現し、植物から肉を作り出すということですね。

 

すでにアメリカの「Memphis Meats社」「Beyond Meat」「Impossible Foods」、イスラエルの「SuperMeat」などで研究と実用化はスタートしており、分子調理法で作られた肉がもうすぐ僕たちの食卓に届くようになるかもしれません。

 

一例として Impossible Foods のサイトにあった動画をのせておきます。

これは肉以外のものを混ぜあわせて「肉っぽいもの」を作る動画ですが、実験室の試験管内で肉を培養する方法もあります。

 

うおっ!全然食欲がそそられない…。

動画を見た時、攻殻機動隊に出てくる「サイボーグ専用食」が頭に浮かびました!

 

フードテックのメリット

メリットがなければフードテックの研究や実用化は進みません。

どのようなメリットがあるかというと…

環境に優しい

新たに森林を切り開いて牧場を作ったり畑を耕したりする必要がなく、都心部でも工場を作れば食料が生産できます。

そのため、環境破壊の度合いが少なくて済むとされています。

 

人道的である

牛や鶏などの動物を殺さずに肉が食べられるので、ベジタリアンや動物愛護団体などからの反対活動を受けずに肉が食べられます。

動物の命を奪わずに肉が食べられるので人道的です。

 

衛生的

肉でも野菜でも、生産から流通までを衛生的に管理された場所で行うことができます。

食料を生産する過程でウイルスや病気に感染リスクが少ないので、とても衛生的です。

 

果物や野菜を作ると土の中にいる細菌や虫などによる被害を受け、被害を受けた状態で消費者の口に運ばれることがありますが、工場で作られた野菜であればそういったことがありません。

また、鳥インフルや狂牛病などで食肉の生産がストップすることがありますが、分子調理法を使えばそのような心配もないです。

 

健康的 

分子調理法で作られた肉は成分や栄養素を調整できるので、健康的な食生活を実現できます。

 

たとえば脂質を減らしたステーキが作れたりするので、肉料理を我慢することなくダイエットできたり、肉を好きなだけ食べながらも高血圧など病気のリスクを減らすことができます。

 

安定的な食料生産が可能

植物の場合は天候不順や土壌由来の病気に感染するなどの理由により、予定していた量の野菜や果物が生産できない場合があります。

また、食肉生産の場合でもインフルエンザや特殊な病気に感染した動物を殺処分することがあります。

 

しかしフードテックにより植物工場や分子調理法で食料を生産できれば、このような心配がありません。

工場が壊れたりしない限りは天候や病気といった不確定な要素がないので、安定的な環境で食料生産と供給が行えます。

 

労力が減らせる

フードテックは機械的に食料が生産できるので、人間の手間を極限まで減らすことが可能です。

極端なことを言えば、全自動化もできます。

 

工場で野菜が作れれば

  • 雑草の除去
  • 土の状態を見ながらの水やり
  • 生育状況を見ながらの追肥(肥料)
  • 害虫対策

をしなくていいです。

 

畜産をしている場合は

  • 家畜の健康チェック
  • 定期的に飼料(エサ)をあげる
  • フンの始末や衛生管理

をしなくて済みます。

 

このように、人間がやってきた手間を減らせるのもフードテックの特徴です。

 

フードテックのデメリット

メリットとは裏腹に、デメリットも存在します。

お金がかかる

植物も動物も、基本的には放置しておけば勝手に育ちます。

しかしこの場合、食料の生産や獲得が不安定です。

 

そのため現在では多くの場合、畜産や農業で食料を確保しているわけですが、安定的、効率的に食料を得ようとすると、畑を耕したり牧場を作ったりしなければならずお金がかかります。

 

フードテックは安定的、効率的な食糧生産の最終段階なので、莫大なお金がかかります。

 

  • 太陽光の代わりに人工的に作り出した光を浴びせる(電気代、照明ランプ代)
  • 雨水の代わりに栄養液入りの水を循環させる(水道代、栄養液代、水を循環させるポンプ代、電気代)
  • 放牧ではなく科学的に肉を作り出す(肉を培養するための培養液、化学反応を起こすための触媒)

 

このように施設の管理が必要なので、たくさんのお金がかかってしまうわけです。

 

生産以外にもテクノロジーが使われている

今回はフードテックのうち食品の「生産」に注目して調べてみましたが、生産分野以外にもテクノロジーの進化が活用されています。

 

たとえば料理を口に入れる際、「フォークに電流を流して味覚に影響を与え、塩味を感じさせる」とか、「材料を用意しておけば全自動で料理を作ってくれるロボット」とか…。

 

人間は食べものを食べないと生きていけませんが、食料の生産や料理が科学の力によってサポートされ、便利で、効率的で、楽しくて、健康的なものになっていきそうですね!