一般小説に官能シーンは必要なのか?

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最近小説を読む機会が増えたのですが、ふとこんな疑問を抱きました。

一般小説に官能シーンは必要なのか?と。

 

登場人物の男女がイイ仲になってあんなことやこんなことをするのは自然と言えば自然な展開なのですが、事細かに、超具体的に、生々しく書き記す必要性はあるのかと。

僕はそういうシーンが苦手とかそういうわけではなく、むしろそういったことには人並み以上に興味津々なのですが、小説を読んでいる途中で濡れ場のシーンが入ると「ここまで詳しく書く必要ってあるの?」と疑問を感じることがあります。

官能シーンはオマケでしかない

「左手は添えるだけ」ではありませんが、少なくとも一般小説において官能シーンは書かなくてもよくね?あえて書く必要はないのでは?という、ある種の蛇足的な印象を抱きます。

これはあくまでも僕の個人的な感想に過ぎないので賛否両論あるとは思いますが、ほんの数ページだけエロシーンを書くくらいであれば、その部分はバッサリ切り捨ててしまった方がいいんじゃないのか?なんてことを思うわけです。

 

一般小説において官能シーンは「単調なストーリーにスパイスを加える」「物語を急展開させるのに都合がいい」といった意味合いもあるそうです。

ですが安易にエロシーンに走らずに、別の方法でストーリーに緩急をつけるのが作家の腕の見せ所ではないかと感じました。つまり官能シーンを使うのは邪道。

もちろん作家さんが何を書くのも自由ですし読者が楽しめるのであれば何でもいいと評されるのも事実なのですが、一般小説において「この場面で官能シーンを入れる意味はあるのか?」と疑問に感じることが多いと思った次第です。

 

濡れ場シーンが無くなったら読者が異性に興味を持たなくなり少子化が進んでしまう。なんて無茶な文句を言われそうな気もしますが、あくまでも僕個人の意見として一般小説での官能シーンは不要と思いました。

蛇足とわかっていも書いちゃうんだけどね

官能シーン不要説を唱えつつ、書き手の心情としては蛇足とわかっていても『書きたくなってしまう』気持ちもわからなくはないです。

実は僕のブログには「スポーツ」のカテゴリがありまして陸上競技のことを書いたりしているのですが、自分でもわざわざ書く必要なくね?と時々思います。だってブログ全体の雰囲気やテーマからすると明らかに異質なテーマですから。フランス料理店でチャーハンを調理しているような、そんな気分になります。

それでも書いてしまうのは、たまには別のジャンルのことを書いてみたい、いつも同じテーマで書き続けるのは飽きる…といった書き手の想いが具現化された結果なのかもしれませんね。

そんなことを考えつつ官能シーン不要説に思いを馳せました。

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