今回は、走り高跳びの続きとなります。 長距離ランナーになるべく陸上部に入部した僕が紆余曲折を経て走り高跳びに挑戦したときのお話です!
走り高跳びとは、ざっくり言うと物干竿を飛び越えて高さを競う競技です。 丁寧に言いますと、
- 2本の垂直の棒の間に
- 水平バーを置き
- 水平バーを飛び越える高さを競う
競技になります。 跳び方にはいくつか方法がありますが、僕が知っているのははさみ跳びと背面跳びです。
はさみ跳び
はさみ跳びは小学校の体育の授業でやるような、
- バーに対して斜めの方向から助走を付けて走り
- バーの手前で踏み切ってジャンプして
- 片足ずつ足を上体に引きつけることで
- バーを跳び越す
という跳び方です。
人間がごく自然に障害物を跳び越える方法なので難易度は低く、小学生でもできます。ただし、この方法は跳び越えられる高さの限界が非常に低い(自分の身長より高く跳べない)ということで、高さを競う陸上競技では背面跳びで跳びます。
背面跳び
背面跳びは、
- バーに向かって助走をつけて走り
- 跳び上がる瞬間に背中(背面)をバーに向けて体をひねり
- 背中ごしにバーを通過し
- 背中から着地する
という跳び方です。
背面跳びというネーミングはカッコいいですが、やってみると背中から着地するため恐怖感があります。
また、背中から着地すると頸椎や体の重要な神経を痛めることは間違いないので、着地用の分厚いマットが必要です。 恐怖感があったり設備面での準備が必要だったりするために馴染みがないですが、はさみ跳びよりも高い記録が出やすいことも事実であり、自身の身長よりも高く跳べる選手が続出しています。
そして背面跳び未経験の僕は無謀にも、
「もしかしたら背面跳びで僕の未知なる才能が開花するかもしれない!」
「高跳びでレギュラー狙えるかも!」
と期待しながら練習を開始しました。
結果は残念すぎるもので、はさみ跳びと同じくらいの高さしか飛べませんでした。
中学1年生のときでせいぜい120センチだったかな。 よく考えてみれば不器用で運動神経もよくなく、さらに球技も苦手…、まっすぐ走ることしかできないから陸上部に入ったのですから、背面跳びのような未経験かつ複雑な動きに対応できるわけがありません。
こうして僕は自分には”走る”ことしかできないのだと確信を深めていくことになります。
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