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「命=時間」だと猛烈に思い出させてくれる映画『タイム』の感想・レビュー

In Time 映画


「コーヒー1杯が4分?昨日は3分だったぞ!」

これ、コーヒーが出てくるまでの時間ではなく、コーヒーの値段です。

 

労働対価は時間で支払ってくれるし、コーヒー代も”余命時間”で支払うことになる…

なかなか寝付けなかったのでAmazonプライムビデオで海外映画を探していたら、時間がお金の代わりにやり取りされる世界観を描いた作品『In TIme(日本題名 Time)』を見つけました。

人生について深く考えさせてくれる作品です。

時間が通貨として扱われる世界

この作品は「時間=通貨」の世界観になっており、25歳から先の人生では労働や取引の対価はすべて時間が報酬として支払われます。もちろん何か欲しいものを手に入れたいときは、自分の時間で支払うことに。

時間は人から人へと受け渡すこともできますが、持ち時間がゼロになると問答無用で死んでしまうのが特徴です。つまり、持ち時間=余命

 

しかし時間さえあればいくらでも長生きすることができ、富裕層は永遠に生きながらえることも可能です。

しかもこの世界の人々は25歳から先は歳をとらず、見た目は若々しいまま。

だから見た目は25歳と若くても、本当の年齢は75歳とか105歳とかの例があったりします。 

永遠の命を手にした者の苦悩

主人公は一日分の時間を手に入れるのもやっとな生活をしており、貧しいスラムで生活している『ウィル』。

 ウィルはある時、行きつけのバーで116年分もの時間を持つ富裕層に出会い、ギャングに襲われているところを助けるところから物語が動き出します。

 

その日の時間(余命)もままならないスラム街に、なぜ、大金持ちならぬ「大時間持ち」がいたのか?

こんな街にお前のような富裕層がいたらすぐに殺されて時間を奪われるぞ!と問いただすウィルに、大時間持ちが答えた言葉が印象的でした。

 

「体は元気でも心が消耗する。我々も死にたい。」

 

 

どんなに長生きしたところで、また、自分の余命がどれだけ長いかを知っていたところで、周りにいた友人たちが次々と時間を失い命を落としていったり、この先百年以上も刺激のない生活を続けていくのは苦痛に感じるようでした。

 

結局、ウィルはこの大時間持ちに116年分の時間を分け与えられ長い寿命を手に入れますが、自分と同じようにその日の残り時間(=余命)にビクビクしている人たちに時間を分け与えるため、時間を独占している富裕層たちに立ち向かうことを決意。

”時間持ち”ばかりが住む町へと飛び込み、富裕層たちから時間を奪い取る活動をはじめます。

 

このとき出会った富裕層のご令嬢・シルビアと海に入るシーンがあるのですが、ここでも印象的なシーンがあります。

 

たくさん持ち時間(余命)があり、無茶をしなければ事故で死んだりせず永遠に生きられるのに「(溺れたり命の危険があるから)海に入ろうとするのは気が変だ」と止めるシルビア。

それに対し、「君は家の裏にある海に入ろうともしない。気が変なのは僕か?」と問いかけるウィル。

  • 余命を気にせず、無茶をしなければいくらでも生きられるシルビア
  • その日の余命を常に気にしながら、それでも一日一日を必死に生き抜いてきたウィル

 2人の対比が面白かったです。

 

時間をたくさん持っていて”不死身”とも言える富裕層と、あと数時間もすれば死ぬことが確実なスラム街の住民。

富裕層にとって”時”は苦痛であり、貧者には死、富者には倦怠が与えられる世界

時間を持つ者と持たざる者たちでの、時間に対する考え方の違いが印象的な作品でした。

 

残り時間が少なくなり「もっと生きたい!」と思っている貧者は文字どおり”必死になって”働いたり今を生きようとし、富裕層は長い人生に飽き飽きして死を望むようになる…。価値観の対比が凄まじかったです。

時間監視局員(警察的な職業の人)がウィルに問いかけた「”不死身の人間が死を望む”そう信じろと?」が重い。

 

ところで、主人公の名前「ウィル」ですが、和訳すると

  • 希望
  • 意思
  • 願い

などの意味があります。

時間を持たず常に死の間際にあるスラムの人々にとって、富裕層たちから時間を奪い取り自分たちに分け与えてくれるウィルの存在は、まさに希望だったのではないかと感じました。

残り時間を意識しているか?

 『In TIme』では

  • 時間とは?
  • 命とは?

といったことについて考えさせられました。

 

僕は普段、アニメを見たり映画を見たりゲームをしたりボーっとしたりして大量の時間を浪費していますが、僕が無駄にしてきた時間も誰かが欲しがっている大事な時間かもしれません。

それになにより、僕自身が事故や寿命で死ぬ間際になって「あの時、あの無駄にしてきた時間であれをやっておけば…」と後悔することがあるかもしれません。というより、「あと一日で死ぬ」と宣告されたら間違いなく後悔します。 

In TImeを観て、これからは死の間際になって後悔しないように、”残り時間”を無駄にしない生き方をしたいと感じました。

 

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