「会社の購入」に興味を持ったので一日中M&Aのサイトを徘徊してしまいました。
モノやサービスが購入できるのと同じように、会社も売ったり買ったりすることができます。
事業を売買することは「M&A」(Mergers(合併)and Acquisitions(買収))と呼び、専門の仲介業者があるくらいビジネスの世界では一般的な仕組みです。
M&Aは何もないゼロの状態から会社を作る必要がないので、
- 起業経験はないけど会社を経営してみたい
- 従業員の管理、部下の管理には自信がある
- 事業を軌道に乗せるまでの時間を短縮したい
という方には大きなメリットになります。
僕は会社を持っていないので「買う側」の目線で売りに出されている会社を見ていたのですが、いくつか気付いたことがありました。
今回はその気付いたポイントをご紹介します。
M&Aするなら都心よりも地方が安い
まず1つ目のポイントは、都心部の会社よりも田舎の会社の方が安いということです。
もちろん例外はありますが、傾向としては東京や大阪などの都心部の会社ほど値段が高く、四国や静岡、大分など、田舎の会社は都心部に比べて値段が安かったです。
これは都心部ほど事務所の家賃、テナント料などの固定費が高いことが原因だと考えられます。
田舎の会社を見ると、場所によっては1時間に数本しか電車が来ない第三セクターの駅から、徒歩で30分くらいの場所にお店があったりしました。
一体今までどうやってお客さんを確保していたのかわかりませんが、田舎は車社会なので駅から遠くてもそれほど困らないのかもしれません。
しかしそうはいっても、立地が悪いとそれだけお客さんの足が遠のくので、飲食店の場合は致命的な欠点になります。
M&Aしても飲食店は安い
2つ目のポイントは、飲食店は安く売りだされているということです、
会社は規模によっては従業員が数十名、月の売上が数千万円というものもあるので、買い取り価格が”億”を越えるものもあります。
そういう高額な会社に飲食店は1つもなく、逆に、数十万円レベルで買える会社には飲食店が多かったです。
飲食系の会社は起業しやすいですがそのぶんライバルも多いので廃業しやすく、売ろうと思っても二束三文の安値で買いたたかれます。
儲かっているお店なら安く買えるのは嬉しいですが、全然儲かっていないお店や立地が悪くて集客に苦労するお店だと、「タダでもいらない」のが本音です。
飲食業界の事情を反映しているのか、飲食店ほど安く買える会社が多かったです。
M&Aは簡単ではない…会社は簡単には買えない
M&A専門の仲介業者がいるくらいだから、さぞかし簡単に会社が買えるのだろうと思っていたのですが、それほど簡単には買えないようです。
売り主側は社長が交代することを従業員に伝えたり同意を取ったりしなければならないですし、買い主側も会社の事務所に行って現場の様子を確認したり、儲かりそうか?自分に経営できそうか?などを確認する必要があります。
新作のハーゲンダッツを買うようなノリでは買えないわけです。
また、売買が成立した後にも仕事の引継ぎをしたり取引先へ挨拶したりしなければならず、かなり面倒くさいです。
世の中の商品には買ってから一度も使わなかったり、買った後しばらく放置したりしても問題ない商品がたくさんあります。
しかし、会社はそうはいきません。買ってからがスタートです。
会社を買う際には
- 買う前の事前調査
- 売主との交渉
- 取引先との挨拶
- 従業員の管理
- 売上の確保
- 新規顧客の開拓
- 新商品の開発
などなど、やることがたくさんあります。
会社を買って経営者になれば何もしなくても勝手に役員報酬がもらえると思っていたのですが、そんな旨い話があるわけなかったですね。厳しい現実を突きつけられました。
M&Aサイトを研究することでビジネスの勉強になるかも!
会社の買収について調べると、ビジネスのことが少しだけわかるようになるかもしれません。
売り出されている会社の業種や値段、場所などを見ることによって、
- 儲かる業種と傾向
- 儲からない業種と傾向
がわかるからです。
毎月の出費が少なく、なおかつ儲かる業種を都心部など人の集まりやすい場所で展開すれば、失敗する確率を下げることができるでしょう。
M&Aなら全くのゼロから会社を作らずに済むので、
- 起業経験はないけど会社を経営してみたい
- 従業員の管理、部下の管理には自信がある
- 事業を軌道に乗せるまでの時間を短縮したい
という方は、企業の買収(M&A)を検討してみてください。
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