Amazonプライム会員はキンドル版が無料だったので、『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』を読んでみたら相当な良書でした。
「投資をするのは損をしそうだから怖い」
「投資は嫌だけど、銀行の定期預金よりも有利な利回りで資産運用したい」
というワガママな人のために書かれたお金の本です。
- 安全にお金を持っておく方法
- ちょっとリスクを取って運用する方法
- お金が貯まるお得な制度
- 賢いお金の使い方
- 宝くじや競馬、ギャンブルが「無知に対する税金」と呼ばれる理由
などについてわかりやすく書かれています。
とりあえず投資を始めたいなあ…とか、将来に備えて資産運用したい!という方は、読んでおいて損はないです。
図解による説明があるので理解しやすいですし、だいたい2時間くらいで読み切ることができます。
読み終わった頃には必要最低限の投資の知識・金融の知識が身に付いており、他の人よりも「安全に」「賢く」お金を運用できるようになっているでしょう。
「まとめ 結局やること」から読むべし
本書は素人や初心者の方、投資や金融商品について無知な方のために書かれた本で、その道のプロがやさしく解説してくれています。
一番最後に「まとめ 結局やること」がありますので、とりあえず一番最後の章を読み、その後、はじめに戻って「結局やること」の理由を1つずつ読んでいくのがおすすめの読み方です。
この手の本は買うべき金融商品のことがハッキリと明記されていないことが多く、読み終わった後に「結局何を買ったらいいのかわからない…」ということが多いのですが、本書では買うべき金融商品の名称まで明記されているので迷わずに済みます。
2015年に書かれた本なので多少古い情報ではありますが、現在でも十分通用する原理・原則的な内容になっているので大丈夫です。
金融マンの騙しの手口を赤裸々に公表
本書に登場する「山崎さん」は金融業界のプロです。
その山崎さんが、
「銀行は金持ちには投資させて手数料をもらう。貧乏人には借金させて金利をもらう。これが彼らのビジネスモデル。」
「銀行には何1つ買うべきものはない。銀行の窓口では金融商品を買ってはいけない。」
「銀行マンの給料はどこから引っ張ってくるか考えた方がいい(顧客が払う手数料から給料が支払われる)」
など、金融業界の実態について赤裸々に語ってくれます。
絶対に買ってはいけない金融商品について伝えたうえで、
- 買っても大丈夫な金融商品や、その金融商品の仕組み
- 複利の法則
- 72の法則
など、お金が増える仕組みと「お金の増やし方」についても教えてくれます。
これで騙されるリスクを減らし、金融マンが絶対に教えてくれない「本当に良い金融商品」だけを買えるようになります。
銀行の預金も安全ではない
僕が個人的にもっとも勉強になったのは、「銀行への預金は安全ではない」ということです。
なんとなく銀行に貯金しておけば安心・安全だと思っていたのですが、実は銀行に預金しても安心とは言い切れません。
その理由を知ることができたうえに、銀行預金よりももっと安全で利回りの良い金融商品があることを知ることができたのが僕にとって大きな収穫でした。
預金よりも安全で確実、かつ利回りも良いのに、なぜか買う人が少ない。
その理由は誰も教えてくれなかったからなのですが、世の中には知っているだけで得することがたくさんあります。
大手業者でスマホを契約するよりも格安simの方が同程度の性能を半分以下の料金で手に入れることができたり、現金よりもクレジットカードで払った方がポイントが貯まってお得だったり・・・これと同じです。
社会人になる前に読んでおきたかった1冊
『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』では他にも、外貨預金や保険、ローンの組み方や持ち家・賃貸のどちらがお得なのか?などについても論理的に、そして図を交えながらわかりやすく解説してくれています。
正直なところ、社会人になる前、できれば高校生くらいのときに読んでおきたかったなあ・・・と悔しくなりました。
人によっては投資のイメージが変わったりお金のイメージが変わったりすると思いますので、ぜひ一度読んでみてください。
Amazonプライム会員の方は、キンドル版がいまなら無料でダウンロードできます(2018年10月時点)。
お金や投資に関しては『インベスターZ』もわかりやすく学べるのですが、『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』の方が、必要最低限の知識を短時間で吸収することができます。
インベスターZでは触れられていなかった最新のお得な節税制度についても書かれているので、社会人の方や将来必要なお金(老後資金)について不安がある方にもおすすめです。
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