PT(パーマネントトラベラー)って知ってますか?
旅人のことをトラベラーといいますが、トラベラーよりもさらに一歩進んで、
「世界中を旅しながら生活する人」のことをパーマネントトラベラー(PT)と呼ぶそうです。
PT=パーフェクトトラベラー
と呼ぶ人もいますが、パーマネントトラベラーの方が一般的みたいです。
今回はこのパーマネントトラベラーが提唱する5フラッグ理論のことと、これからの人類はパーマネントトラベラーの生き方が主流になっていくであろうことをお伝えします。
- パーマネントトラベラーが提唱する「5フラッグ理論」
- 1、より良い国に住む
- 2、安全性の高い国や移動に有利な国に国籍を持つ
- 3、稼ぎやすい国で仕事をする
- 4、資産が増えやすい国で資産運用する
- 5、好きな国で遊ぶ
- 5つの国を選び、より良い選択をしていく
- パーマネントトラベラーが次世代のスタンダードになる
パーマネントトラベラーが提唱する「5フラッグ理論」
パーマネントトラベラーが提唱する考え方の1つに、「5フラッグ」というものがあります。
これは何かというと、
- 住む国
- 国籍を持つ国
- 仕事をする国
- 資産運用する国
- 遊ぶ国
の5つの国を持ちましょう!というものです。
生まれた国に住んで、国籍も置いて、仕事をして、資産運用もして、遊んだりする…
と1つの国に絞るのではなく、住む国も国籍を置く国も仕事をする国も、資産運用する国も遊ぶ国も全部自分で決めて、一番気に入った国や一番有利な国でやりましょう!ということです。
自分が生まれ育った国で一生涯を過ごし、死ぬまで1つの国にいる必要はありません。
住環境やビジネス、資産構築や遊び(余暇)で一番良い国は人それぞれなので、自分が気に入ったところへ積極的に出かけていって、そこで過ごしたり仕事をしたり遊んだりしましょうね!という考え方です。
なんでパーマネントトラベラーの人たちは、わざわざこんな 面倒くさいことをするのか?
なぜ5フラッグ理論を提唱するのか?
その理由(メリット)について、もう少し詳しく説明します。
1、より良い国に住む
まず「住む国」ですが、人によって”住み易い国”や”住みたい国”は違うと思います。
生れてからず~っと1つの国の中でしか過ごしたことがない方は実感が持ちにくいですが、国によって住環境は全然違います。
- 子育てしやすい国
- 高齢者福祉が充実している国
- 医療制度が充実している国
- 教育に向いている国
- ご飯が美味しい国
- 住んでいる人たちが親切な国
- 気候が快適な国
などなど、いろんな国があります。
自分の人生の段階に応じて住む国を変えたり家庭環境に応じて変えたりした方が、「より快適な暮らし」ができたりします。
たとえば日本は高齢者にとっては住みやすい国ですが、子育てには向いていません。
小さな子供がいる間は日本を離れ、フランスなどの子育てに向いている国に住んだ方が良かったりするわけです。
子どもが独立して自分も歳をとった頃に日本に戻ってくれば、子育ての不安や老後の不安が少ない生活が送れます。
このようにライフステージに合わせて住む国を変えることがでれば、より良い生活が送れるわけです。
2、安全性の高い国や移動に有利な国に国籍を持つ
戦争のリスクや納税のことを考えると、国籍は1つよりも複数持っていた方が安心ですし、いつでも国籍を自由に変更できる状態にしておいた方が安心です。
「〇〇の国籍を持っている」というだけで戦時下では徴兵されてしまうことがあるし、あるいは、所得税の負担が重くのしかかってきたりします。
そんなとき、国籍を自由に選べると人生の選択肢が広がります。
たとえば国籍を2つ持っていると、戦争のリスクの少ない国を自由に出入りできたり、その国の納税方法に従って税金を納めることができたります。
1つしか国籍がないと、なにかの拍子に戦争がはじまったりした際、自由にその国を出ることができなくなったり徴兵されてしまったりもします。
2つ国籍があれば、より安全でより自由度の高い国の方を自分で選べるので、かなり人生の選択肢が広がります。
納税面でも、日本では所得税がとんでもなく高いですが、所得税の低い国に国籍をおけば可処分所得(税引き後に自由に使えるお金)が増えるのでお得です。
同じ額面の所得でも自由に使えるお金が数十万、数百万単位で変わることがあるので、「税負担の少ない国」「金銭面で有利な国」を自分で選んでいくわけですね。
日本は二重国籍が禁止されていますが、海外では二重国籍がOKな国がたくさんあります。
そういった国で国籍を取得できれば、世界情勢に合わせて有利な国を選択できます。
3、稼ぎやすい国で仕事をする
国によって産業構造や人口構成は違います。
日本ではオワコン化した仕事(銀行、不動産など)でも、需要が多くてまだまだ伸び盛りで稼ぎやすい国もあります。
そういう国で仕事をしていけば、日本ではダメだった仕事でもまだ活躍できるでしょう。
また、若い世代の人口比率が高くて消費の盛んな国でビジネスを行えば、将来に渡って継続的な需要が見込めるので消費財関連のビジネスで成功しやすいです。
仕事の内容や現地の需要に応じてビジネスをする国(お金を稼ぐ国)を変えていくことで、より有利な状況で仕事をすることができます。
4、資産が増えやすい国で資産運用する
株式などで資産運用する場合、国によって資産運用のやりやすさが全然違います。
「資産が増えやすい国」と「資産が増えにくい国」があるんです。
たとえば日本は資産が増やしにくい国の代表例で、日本で資産運用してもあまり増えません。
税金や手数料が高いせいです。
せっかく資産を増やすことができたとしても、税金や手数料がガッポリ取られてしまうので手元にはほとんど残らないんです。
ところが、たとえばアメリカの場合、同じ条件で資産を運用すると、資産がどんどん増えていきます。
税金面で優遇されていたり、日本よりも圧倒的に手数料が安かったりするからです。
このように、資産運用しやすい国・しにくい国があるので、より有利な条件で資産を増やせる国を自分で選び、その国で資産運用することでメリットが大きくなります。
資産がたくさん増えればその分使えるお金も増えるので、豊かな暮らしをしたり遊びに行く余裕ができたりしますから。
5、好きな国で遊ぶ
人によって趣味や遊びに適した国は違います。
サーフィンが好きな方はオーストラリアのゴールドコーストのような場所が最高だろうし、スノーボードが好きな方は北海道のニセコのような場所が最高の遊び場のはずです。
食べ歩きが好きな方はいろんな国を転々としながら美味しい料理を食べ歩くのがいいかもしれないし、綺麗な景色を見るのが好きな方はカナダに行くかもしれません。
大きな建造物を見て回るのが好きな方や古い建物が好きな方は、ヨーロッパの古城めぐりをするかもしれません。
遊ぶ国は人それぞれなので、自分の趣味が楽しめる国や充実した余暇を過ごせる国を知っておくのは、それだけでも価値があります。
そして、好きな国でたくさん遊ぶのです!
5つの国を選び、より良い選択をしていく
もしも日本に
「住む国は日本じゃなければダメ!」
「日本人は日本以外で働いてはいけない!」
「外国で資産運用するなんてケシカラン!」
「海外で遊ぶな!日本で遊べ!」
という法律があるのであれば、僕はパーマネントトラベラーの話も5フラッグのことも話題にしません。
そんな話をしてもどうせ実現できないし、話題にしたところで誰も喜びませんから。
でも、現実的には僕たちは
- 住む場所を自由に選ぶことができて
- 国籍も自由に選べて
- 働く国を自由に選べて
- 資産運用する国を自由に選べて
- 遊ぶ国を自由に選ぶ
ことができます。
これだけ選択の自由に恵まれているのであれば、より良い条件を求めて「住む国」や「遊ぶ国」や「働く国」を探しに出かけたり、もっと積極的にパーマネントトラベラーになるための行動をしてもいいんじゃないでしょうか?
インターネットの普及や自動翻訳機の出現、送金手数料の安い決済手段、モノを持ち歩かなくても大丈夫なサービスの誕生などで、僕たちの「移動にかかるコスト」や「場所的な制限」はどんどん少なくなっています。
航空運賃は安くなっているし、ネットがあれば世界中どこにいても仕事ができます。
たいていの欲しいものは現地調達できますし、言葉の壁もテクノロジーが解決してくれます。
その気になれば、”より良い条件”を手に入れるための行動がいつでもできるわけです。
せっかくこんなに便利で自由度の高い時代に生まれてこれたのだから、5フラッグを手に入れたりパーマネントトラベラーとして生活しないのはもったいないです。
パーマネントトラベラーが次世代のスタンダードになる
パーマネントトラベラーになるのがかつてないほど簡単な時代ではありますが、実際にパーマネントトラベラーを実践できている人は現時点ではまだ少数です。
しかし、もう10年、20年後にはパーマネントトラベラーのような生き方をするのが世界標準になっていると思います。
「保育園落ちた、日本死ね。」と思ったら躊躇なく海外の子育てに適した国に移住するし、「もっと条件が良い会社からオファーがあったので会社辞めます。」と、外国の企業で働く人も増えるでしょう。
あるいは、「ニセコの雪質最高!スノボは日本で楽しもう!」という外国人や、「家電を買うなら物価が安い日本で決まり!」と、海外から観光や爆買いに訪れる人が増えるかもしれません。
とにかく今よりももっと自由に、もっと気軽に、人やモノの移動ができるようになります。
いまはまだパーマネントトラベラーは少数派ですが、やがてはパーマネントトラベラーのような生き方をするのが当たり前、1つの国で一生を終える人の方が少なくなるような時代が来るでしょう。
そんな時代が来た時に、自分はパーマネントトラベラーの一員としてよりよい人生を歩めているか?
それとも不自由で不利な条件に甘んじたまま、この国の中で一生を終えるのか?
どちらになるかは間違いなく
”いま”の僕自身の行動によって変わります。
どちらを選ぶかは個人の自由ですが、将来後悔することのないような選択を日々積み上げていきたいです。
年間でカナダに滞在できる日数はビザの関係上半年。半年以上滞在してしまうと、各国で得ているインカムに対しての所得税をすべてカナダへ納めないといけない。逆にいえば、半年以上滞在する国が無ければ基本的には納税の義務は無い。私の滞在地は各国にまたがっているのでこれを行使しています。
— LIFEHACK MAGAZINE💹 50歳からの最高の人生のはじめ方 (@nycafe_magazine) 2018年4月25日
僕もこんな生き方がしたい…。
未来の生き方としては、こちらもスタンダードになるかもしれません。
コメント