完全キャッシュレス化への秘策 まずは閉鎖空間から完全キャッシュレス化しよう!

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ネットショップ大手の『楽天』が経営するスタジアム「楽天生命パーク宮城」が、プロ野球の2019シーズンから完全にキャッシュレス化したらしく、一部で話題になっています。

僕は野球には興味がないのですが、キャッシュレス化には興味があります。

 

楽天生命パーク宮城の収容人数は3万人ほどなので、満席ではなくても1回の試合でかなりの人数が押し寄せます。そんな野球場で完全なキャッシュレス化を実現するのはかなり苦労すると思うのですが、今のところ大きなトラブルは発生していないそうです。

どうすればトラブルなく運営できるかというと、

  • スタジアム入場前に現金が使えないことをアナウンスする
  • 楽天Edyや楽天ペイ、クレジットカードなどスタジアム内での決済手段をスタッフが丁寧に説明する
  • 利用者からの意見・苦情を現場に素早く反映させる
  • 記念デザインのEdyカードを配布して、キャッシュレス決済を使いたくさせる(特典を付ける)

これらの施策を行うことで、大きな問題を起こすことなくスムーズに完全キャッシュレス化へ移行できたそうです。

この素早い対応を楽天市場でも実践してくれれば文句がないのですが、「それはそれ、これはこれ。」ってことにしておきます。

閉鎖空間は管理しやすいのでキャッシュレス実験に最適

新しいシステムを試したいとき、野球スタジアムのような”閉鎖空間”はとても便利です。

閉鎖空間内を完全キャッシュレス化にしておくことで、利用者がキャッシュレス決済を「使わざるを得ない状況」にすることができます。「俺は現金しか使わないんだ!」という問題客は徹底的に排除することができますので、運営側の苦労も少しは減らせます。

日本でキャッシュレス化が進まない原因の1つに高齢者など頑なに現金しか使わない人たちの存在が挙げられますが、こういった人たちを排除するできるのはキャッシュレス化を進めたい側にとっては大きなメリットです。

 

それに一ヶ所で大量のデータを集めることもできるし、狭い空間内での出来事なのでトラブルが発生した際にもすぐに対応できます。スタッフの教育や管理もしやすいですし、完全キャッシュレス化の実験をするには閉鎖空間はもってこいです。

閉鎖的でかつ、同じ目的の人が集まっている場所ほど取り組みやすいので、他の球団・球場でも実行してほしいと思いました。球場を通じてキャッシュレス化が普及したら、後世の歴史にも残りそうですね。

現金が使えない不便さ < 現金しか使えない不便さ

野球スタジアムという狭い範囲での出来事にすぎませんが、楽天の取り組みは日本では画期的です。

テクノロジーについていけていない人に合わせすぎると、高齢者が多い日本は圧倒的に不利になります。キャッシュレス決済を使わざるを得ない状況に追い込み、進めていくほうが合理的です。

そういった意味でも楽天のような活動がもっと広がることを期待しています。

 

僕たちはあまりにも便利な世界に慣れ過ぎていて、新しいテクノロジーが普及するための一時的な不便さまで拒絶しようとしています。

世の中の全ての人に心地よく過ごしてもらうことは不可能なので、現金が使えない不便さにもっと寛容になり、キャッシュレス化への取り組みをもっと早く進めていけたらいいと感じました。

 

現金が使えない不便さよりも、「現金しか使えない不便さ」の方が問題です。日本政府は外国人観光客を増やそうとしていますが、観光地でもいまだに現金しか使えない場所が多すぎます。カード決済に慣れた海外の人をもてなすには、これではあまりにもお粗末です。

いまよりもっとキャッシュレス化を加速させる必要がありますので、野球場だけでなく、全国的に”現金お断り”の場所を増やさなければならないと感じました。

関連記事:まだ現金で消耗してるの?キャッシュレス化のメリットとデメリットまとめ

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