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『平成30年7月豪雨』の”後”の台風報道にある違和感と「人はどうせ忘れる」ことについて

台風災害 報道


台風25号の接近ニュースを見たり聞いたりしているときに感じた違和感について書いておきました。

最近災害が多かったからといって”事前の備え”を強調していますが、どうせ今だけだろ、と冷めた目で見てしまいます。

自己満足のために準備を呼びかける町内会長

ラジオで知ったのですが、平成30年7月豪雨で死者が2人出てしまった九州のとある地区では、町内会長が1軒1軒を訪問して台風への備えを促す活動を始めたそうです。

停電時に備えて懐中電灯がちゃんと点灯するか確認してもらったり、風で飛ばされやすいものを家の中にしまってもらったり、今後は台風が近づくたびにわざわざ1軒1軒訪ねて口頭で注意を促すことにしたそうです。

 

この報道を聞いて、ひねくれた考え方をする僕としては、

意味ねー!!

って思っちゃいました。

 

だって台風が来てから災害の準備を始めてももう遅いわけですよ。

来る前に、なんの不安も感じてない平和な時に準備をしないと意味ない。

 

3か月前に未曽有の大災害があったからといって家庭訪問をはじめた会長さんには、

「懐中電灯が点かないからって、いまから電池を買いに行けますか?」

「風が強くなってきてから外のものを仕舞えますか?」

と聞いて小一時間ほど説教したい。

 

  • 訪問して注意を促すようにしたところで、それはあなたの自己満足でしょう?
  • どうせあれだろ、報道陣へのアピールだろ?

と、そう思えて仕方がありませんでした。

会長のなり手がいなくなり、古いシステムだけが残る

この地区では「台風接近時には、会長が町内の1軒1軒を訪問すること」という新たなルールを作ったそうなのですが、こんな面倒くさいルールだと後の時代の人たちにとっては迷惑になりかねません。

こういうクソルールがあるせいで暇な老人くらいしか会長のなり手がいなくなり、町内会というシステムそのものが敬遠され衰退していくんだと思います。

  • いかに手間を減らして楽なシステムにするか?
  • 誰にでもできるような簡単な仕組みにするか?

を考える必要があります。

 

メーリングリストを作って普段から災害への準備を促したり、台風接近時にはメールへの返信がなかった家だけ訪問するようにしたり、やりかた次第でもっと手間が省けるはずです。

暇な老人が自己満足のために作ったルールでは継続力がなく、後世に面倒くさがりな人や足の不自由な方が会長になってしまった時点でルールを守れなくなり、大規模災害がまた発生したときには同じ被害を生み出すでしょう。

その場限りの方法で災害対策のルールを作ったところで、まったく意味がないな~と感じました。

 

1軒1軒訪問して回った方が、頑張っているように見えます。

しかし文字どおり頑張っているように「見える」だけであって、中身はすっからかんで効果も薄いです。

人はどうせ忘れる

地震や台風の報道を聞いてもう1つ思ったことは、「人はどうせ忘れる」ということです。

 

台風については、つい3か月前に多数の死者を出すほどの大きな被害が出ました。

だから台風報道時にはテレビやラジオのアナウンサーも「水害に備えましょう。暴風に備えましょう。」と一言付け加えています。

また、どこかで地震があれば北海道地震のことを例に出し、食料の備蓄や停電への備えを強調したりします。

 

しかしいくら災害への備えを強調したところで、人はどうせ忘れます

 

2011年に起きた東日本大震災を教訓に、津波の浸水想定区域を知らせる看板が撤去されたところもあります。

静岡市は27日、同市駿河区の中島学区自治会連合会の地域内にある「津波浸水想定区域」の標識を撤去した。市が、海岸付近に設置した38枚のうちの5枚で、同区中島地区の国道150号中島交差点南側や大浜街道の大浜橋交差点付近などに掲げられていた。同自治会連合会が今年2月、「人口減少などの風評被害につながる恐れが強い」として、撤去の要望書を市に提出したことを受けた措置。

(以下略)

津波浸水想定区域 風評懸念、標識撤去 地元要望で静岡市から 

ほんの数年前に起きた死者1万5,000人以上の津波被害でさえ、忘れ去られてしまうのです。

これは直接的な被害を受けたことがない地域ほど、忘れる傾向が強いのではないでしょうか。

 

このように、大変なことがあったとしても人はどうせ忘れてしまうという事実は歴史が証明しています。

 

最近頻発していた台風や地震による自然災害も、被害を受けた直後は水や食料、ライトなどの準備をしますが、どうせすぐに忘れるでしょう。

大事なのは5年後、10年後に何をしているかです。

 

5年経っても10年経ってもこの災害のことを忘れず、いざという時のために訓練したり日ごろから準備を怠らないようにしたいですね。

 

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